高校生が声を上げて政治をかえる

2020/01/16



日本の若者の政治への参加率の低さが危ぶまれている昨今ですが、その背景にはどのような要因があるのでしょうか。

学校での政治に関する授業内容
ニュースで取り上げられる政治家の汚職問題
自分がやらなくても誰かがやる、という意識の低さ

これらは一概に若者だけに限ったことではないですし、
もちろん要因はこれだけではないと思います。


ですが実際に声をあげることによって政治を変えた高校生がいました。


(以下は2020年1月8日朝日新聞デジタルより抜粋)
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「おかしいと声を上げたら応援してくださる方が増え、第一歩を踏み出せた。本当に感謝しています」

 居並ぶ国会議員の前に立ち、語りかけたのは東京都内の私立高校に通う2年生だった。大学入学共通テストで予定していた英語民間試験活用の見送りが決まった昨年11月1日、国会の一室で開かれた「英語民間試験の延期を求める会」だ。

ツイッターではChris Redfield Kenと名乗るケンさん(17)に改めて話を聞くと、最近まで政治ニュースはひとごとだと受け流していたそうだ。


(中略)
 

ケンさんが変わったのは8月。当時の柴山昌彦文部科学相が、民間試験について「サイレントマジョリティは賛成です」とツイートした時だ。

 試験を受けるのはぼくたちなのに、声を受け止めずに決めるのか。怒りを覚えたケンさんは柴山さんに返信し、学校は不安な生徒の阿鼻叫喚(あびきょうかん)であふれていると伝え、「この声は拾ってくれませんか? いつからこの国は都合の悪い他の人の意見に耳を傾けようとしないようになってしまったのでしょうか?」と問いかけた。その後も「私は『声ある“少数派”』として直訴致します」などと訴えた。

 文科省前の抗議集会や「延期を求める会」に足を運んだ。その言葉が国会で高校生の声として伝えられた。見送りも決まった。

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選挙権はまだなくとも、高校生だとしても、そしてつい最近までは他の多くの人と同じように「政治ニュースはひとごとだ」と思っていたとしても

声を上げて立ち上がり政治を変えたケンさんの行動力は、これからの日本になくてはならないものだと感じました。

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