内申書から出欠席日数欄が消える動き

2025/10/29


都道府県立高校の入試で使われる「調査書（内申書）」から、出欠席日数の記入欄を削除する動きが全国に広がっています。
Yahoo!ニュース　2025年10月24日>>

朝日新聞の調査によると、2027年度入試までに全国の4割、19都府県で調査書から出欠席日数の記入欄がなくなる見込みです。
背景には、不登校や体調不良などで登校が難しい生徒が「出席日数の少なさで不利になるのでは」と感じる心理的負担を減らしたいという思いがあるようです。また、近年はオンライン授業や教育支援センター、自宅学習など、学びの形が多様化しており、「どこで学ぶか」より「どう学ぶか」が問われる時代に変わりつつあります。

出席状況の扱いにはまだ地域差があり、一部の学校では同点の場合の参考にするなど、明確なルールは定まっていません。それでも、文部科学省は「調査書を真に必要な事項に見直す」よう呼びかけており、形式的な出席日数よりも、学習への姿勢や取り組み方を重視する方向へ進んでいます。

学校に行けなかった日が「マイナス」ではなく、自分なりの学びを重ねた時間として尊重される。そんな新しい教育のあり方が、少しずつ形になってきています。

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