正月休みの延長、学校には求めず 文科省

2020/11/19



西村経済財政・再生相が10月26日の記者会見で年末年始の休暇を分散させる方針を明らかにしました。

集中しがちな休暇を分散させることで公共交通機関や観光地での密を減らすことが目的とのことです。
また、正月休暇を長くすることにより旅行などで消費を拡大させ、経済を活性化させたいという狙いもありそうです。

年末年始は子供の学校の予定も考慮して家族旅行、という家庭も多いかと思いますが、学校の休みはどうなるのでしょうか。

(以下、日本経済新聞10月27日の記事より抜粋)

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萩生田光一文部科学相は27日の閣議後の記者会見で、年末年始の学校の冬休みについて「文科省として延長を要請することは考えていない」と述べた。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が年末年始の人出を分散させるため、休暇の延長などを提言。政府は週内にも経済団体や各自治体に協力を求めるとしていた。
萩生田氏は西村氏からあらかじめ相談があったことを明かし「学校は無理だと伝えた」と述べた。「設置者の判断で(休みを)延ばすと考えるなら、それは否定しない」とも付け加えた。


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春先からの長期休校により学校側もそれぞれ工夫を凝らして授業を進めています。
長期休みを短縮している学校も少なくありません。
そんな中で学校の休みを「要請」されてしまったら、子供たちの学びがますます奪われてしまったかもしれません。

経済効果は正月休みの延長を学校に求めた場合より少なくなりそうですが、文科省が学ぶ側の子供たちを第一に考えてくれたというのは、後の日本を担う人材の教育という点ではとても価値のあることだと感じました。

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